ワイン初心者がのむべき「ピノノワール」のワインはこれだ!!
ワイン好きであれば、かならず試したいのが
「ピノノワール」という品種です。
ワイン初心者の皆さんも、ブドウの品種の名前に触れ始めると、自ずと「ピノノワール」という単語にぶつかるはずです。
ピノノワールとは
主にフランスのブルゴーニュ地方で栽培されている国際品種です。
タイプとしては「淡く、繊細な」香りと味わいを表現することに長けた品種。
世界で最も有名で高級なワイン「ロマネコンティ」をはじめ、フランスのブルゴーニュ地方をはじめとした高級ワインたちの代名詞的な品種です。
赤ワインは「重くて渋い」というイメージを持ちがちですが、ピノノワールで作られた赤ワインは得てして「香りが華やかで軽口」という傾向のワインが多く作られます。
この記事をご覧になって、ピノノワールという名前を聞いて、手に取ってみたワイン初心者の方はいらっしゃるでしょうか。
苺やラズベリーのような香りを感じることもできる品種がピノノワール。そのような話を聞いて、もしかすると
想像していたより飲みにくい…
もっと甘くて飲みやすいものを想像していた…
という方はいらっしゃらないでしょうか。
そう、ピノノワール=軽い飲み口
という言葉を当てにしまいがちですが、決して「甘口」ではない点にご注意を。
香りが立ちやすい分大きなグラスで飲まれることが多いのも特徴の一つです。
ワイン初心者が飲むべきおすすめのピノノワールはこれだ!
まずここでは合計5本のピノノワールをご紹介したいと思います。
最初にご紹介するのは甘い香りがあって、飲みやすいピノノワールのおすすめワインです。
ワイン初心者におすすめのピノノワール:サイクル ピノノワール
いちごのような甘い香り。しっかり飲み口ながら渋くない、初心者向けピノノワール。
まずは千円台のピノノワールからご紹介しましょう。
こちらの「ミンコフブラザーズ サイクル ピノノワール」はブルガリア産のピノノワールです。
いちごのような甘い香りがして親しみやすい1本。
ややピノノワールとしてはドシッとした、しっかりとした果実味があるものの、その分、酸味や渋みは抑え目で、むしろほのかに甘さを感じる程度の辛口赤ワインです。
ピノノワールの入門編としては非常に入りやすく、かつブルガリアのピノノワール自体が「珍しい」区分に入りますので、一度飲んでおくと話の種にもちょうどいいといえます。
ここから少しずつ、複雑な味わい・繊細な味わいのピノノワールに手を出していくのが良いと思います。
クルーガーピノノワール
3千円前後のワインで、かつ親しみやすい路線のワインからご紹介しましょう。。
クルーガーピノノワールは非常にバリュー感のある高品質なピノノワール単一のワインです。
いちごやラズベリーのような赤系の果実みがありつつも、どこかキャラメルのような甘い香り立ちが感じ取れるワイン。
ワインの持つ方向性としては、元気な・明るいイメージの湧くピノノワールです。
特にこのワインを軸に、ほかのワインを見ていくと、よりそれぞれのワインの繊細さや、奥深さを知ることが出来ます。
いきなり高品質なピノノワールに行くと、少し味わいのタッチとして物足りなさを感じる可能性も否定できません。
そのため、このような「過度に濃くなく」「明るいタッチの」ピノノワールに触れておくのは非常に重要なことと言えるでしょう。
コスパで知られるチリ産のピノノワール単一ワインもあるのですが、
チリ産のピノノワールは基本的には濃く、ありありとした果実みで構成されることも多く、ピノノワールのもつ繊細さやエレガントさは感じにくい傾向にあります。
チリ産の高価格帯のピノノワール単一というものが、「コノスル オシオ」というものがあり、これは世界的な評価を受けていますが、すでに7千円級まで到達しているため、このページではあえて紹介から外しています。
コノスル オシオに置いても、フランスのピノノワールの中でも力強いと評される、ブルゴーニュのジュヴレ・シャンベルタン村のピノノワールに近いと評価誌がうたっていますので、やはりチリのピノノワールは総じて力強い方向感を持っているのではと筆者は推察しています。
まずはこの明るくてキャッチーな「クルーガー・ピノノワール」から入ることをおすすめしたいと思います。
ポールクルーバーエステートピノノワール
続いて、タッチとしてはクルーガーピノノワールに近いものがありますが
ほんの少しこちらの方が「渋み」が利いていて複雑みがあります。
ポールクルーバーピノノワールの特徴としては、特にキノコのようなタッチが顕著に表れていることです。総じて渋みがありつつも、エレガントな、湿ったようなイメージを持たせるワインです。
ひとたび口に含めば「本格的なワインを飲んでいるなぁ」とその気分に浸ることが出来ることでしょう。驚異的なのは、これだけ過度な表現がなく、シックに・落ち着きを放ちながらまとまっているにもかかわらず、価格帯も2千円台で収まっていると言うことです。
クルーガーピノノワールほどのキャッチーさはありませんが、必ず飲むべきピノノワール単一の赤ワインの一つです。
ABCイザベラピノノワール
高額帯に行きましょう。すでにこのワインについては6千円台に突入していきます。
ABCことオー・ボン・クリマはアメリカカリフォルニアの著名生産者です。
ここのトップレンジがABCイザベラ ピノノワールという生産者の娘の名前をつけたという1本。
カリフォルニアのワインは総じて「甘い」テイストが前面に出る傾向にあります。
このワインの特筆すべきところは、アメリカのキャッチーな味わいを残しつつも、毛皮のような動物的な香り立ちや、湿った土のような香り立ちなど、気品を持たせた仕上がりになっているところです。
下手をすると1万円クラスのピノノワール単一のワインに匹敵する実力を持ちながら、価格は7千円程度で購入が可能。
3割安で買える上質なピノノワール、と考えると非常にコストパフォーマンスの高いものとして見れるようになってくるでしょう。
このクラスのピノノワールとなると贈答用としても十分に通用します。
プレゼントや集まりなどでも使いたいピノノワールです。
カーリーフラット ピノノワール
最後はオーストラリアのピノノワールです。
カーリーフラットピノノワールのもっともたる特徴は「透明感のある」つくりに、このピノノワール単一のワインが方向を示しているということでしょう。
複雑みと言うよりは、流れるような味わいのテクスチャが魅力の一つ。
それゆえ、引っかかりもなく、ピノノワールの生み出すワインのみずみずしさや透明感というものを感じ取れるはずです。
コルクはひねってあけば開く、スクリューキャップというタイプなのも高価格帯のワインながら汎用性があるのも良い形です。
少々お値段としては高額なピノノワールのワインになりますが、「おもたせ」としても活用できることでしょう。
4種のおすすめピノノワールのタイプを感じ取ろう
これら4種のおすすめのピノノワールを大きく分けると以下の通りです
クルーガーピノノワール
キャッチーな味わいが魅力のおすすめピノノワール
ポールクルーバーピノノワール
シックな香りと味わいが魅力のおすすめのピノノワール
オーボンクリマ イザベラピノノワール
複雑みを感じ取れる気品のあるおすすめのピノノワール
カーリーフラット
みずみずしさや透明感を感じ取れるおすすめのピノノワール
ぜひそれぞれのピノノワールのテイストを感じ取ってみてください