おすすめの家庭用ワインセラーと、コスパの良い保管方法とは
家庭用のおすすめワインセラーは?
ワイン好きの方々にとって、とっておきのタイミングや、何かの記念日に開けようと思って高級ワインやレアワインを手に取ることは少なくありません。
一方で、ワインについては熱に弱いという性質があるため、せっかくの大事なワインも保管方法に気をつけねば、いざ口にしたときにそのポテンシャルが引き出せないというリスクがあります。
この記事をご覧になった方の多くが
・ワインは保管を気をつけないといけない
・どのワインセラーが良いのかよくわからない
という方がほとんどでしょう。
家庭用のワインセラーのランキングサイトは多々ありますので、ここでは筆者が実際に使っているワインセラーと、キャパを超えた場合どのようにすべきかご案内したいと思います。
■筆者も使うおすすめワインセラー「さくら製作所」
筆者もワインのプロフェッショナルではなく、複数のワインセラーを検証したわけではありませんが実際に使って、十分満足しているのがこのさくら製作所のワインセラーです。
さくら製作所の家庭用ワインセラーの「お値段のほどほど感」
大事なワインを入れる以上は、1万円だ、2万円だよくわからない機能のワインセラーでは不安が残ります。
家庭用ワインセラーは故障やサポートの薄さが命取りになります。
せっかくワインセラーを購入したのに、しょっちゅう壊れていては冷蔵庫と何ら代わりがありません。
そこで、選定の基準として「一定の金額で安心設計のもの」という前提に立つことにしました。
さくら製作所のワインセラーは「コンプレッサー方式」
家庭用のワインセラーで、しばしば言われるのがペルチェ式、と呼ばれるものとコンプレッサー方式というものです。さくら製作所の家庭用ワインセラーはコンプレッサー方式です。
コンプレッサー式の方が一般的にコストが高い反面、温度設定の振れ幅を持たせることが出来ると言われています。
過去には、やや振動音の部分に難点があり家庭用のワインセラーには向かないとも言われていたのですが、近年はその技術も改善されています。
実際、当方はさくら製作所の家庭用ワインセラーを寝室とおなじ部屋に置いてあります。振動音は冷蔵庫とほぼ変わらないレベルにまでなっています。
細かい振動音が気になる!という方はともかくとして、冷蔵庫レベルであれば・・・という方や、単身居住者の方におすすめしたいのが、さくら製作所の家庭用ワインセラーです。
さくら製作所の家庭用ワインセラーは温度設定が出来る
当たり前のことのように思えますが、一部の家庭用のワインセラーに置いては
細かい温度設定が出来ないというところがしばしばあります。
「外気温と比較して」というざっくりした設定しか出来ないようなワインセラーもあります。このような家庭用のワインセラーには少々不安が残ります。
夏場の夜と昼の温度変化において、設定を間違えてしまう可能性があるためです。
さくら製作所の家庭用ワインセラーであれば、温度設定が出来ますから暑くなってきた夏のシーズンも安心です。
ただし、それにも限度があります。
夏のピーク気温、たとえば室温で30度を超えてくるような環境では家庭用のワインセラーでついて行けないレベルになってきます。
温度計を買っておいて見える位置に置いておき、温度設定を想定より少し低めに設定しておきましょう。
おおむね夏場は13度くらいの設定温度にしておくと、ワインセラー内の庫内温度も16度~17度程度で落ち着くように思います。
さくら製作所の家庭用のワインセラーの難点:「キンキンに冷やす」作業に向かない
特に夏場に置いて、白ワインを少し冷やし気味でいただきたいというケースもあるでしょう。
さくら製作所の家庭用ワインセラーで難点を上げるとすると、キリッと冷やした低温以下になりづらいという点です。
というのもさくら製作所の家庭用ワインセラーは、その目的を「家庭用で一定レベルのワインの熟成環境を提供する」というテーマに基づいて設計されています。
ワインの熟成に適した16~17度の温度設定は容易に出来るのですが、低温の10度や13度などの「冷やし気味の」温度になりづらいように体感的には思います。
よって、白ワインを冷やして飲みたい!という場合は、家庭用のワインセラーではなく、冷蔵庫の野菜室などの環境に置いておくのが良さそうです。
さくら製作所家庭用ワインセラーの「人気」
この「ほどほど感」が筆者をはじめとしたワイン愛好家に受けたのでしょう。
さくら製作所は大手メーカーの技術者が独立したベンチャー企業、という位置づけにもかかわらず「家庭用の熟成にも耐えうるワインセラーをより安価に」という親しみやすい位置づけであったことから人気を博しています。
事実として、発売当初は欠品の嵐に。特に筆者が実際に購入した12本入りのワインセラーは2ヶ月待ちはザラというのがほんの数年前までは確かに合ったのです。
特にワイン初心者の方からすると、大型のワインセラーがあれば良いというわけでもないでしょう。ご自身の予算やワインの熱狂度が上がってきたときに上位クラスのものを買えばいいわけです。
よって、変にアレコレと家庭用のワインセラーを薦めるのは止め、このサイトでは「初心者はさくら製作所の家庭用ワインセラー1択」と強くおすすめしたいと考えます。
ワインセラー高すぎる問題
さて、多くのワイン初心者の方々が思うのは
「ワインセラーは高すぎる!!」と言うことでしょう。
さくら製作所のワインセラー1択!と言い切ってみたはものの、現実的にはワインセラーというのものは5万円を切るくらいの価格帯であります。
家庭用のワインセラーが何故ここまで高いか。
それは、よくよく考えてみれば「湿度機能付きの振動を抑えた冷蔵庫を買う」と近い感覚があります。機能が余計に増えている点、また単純に冷やせばいいわけでもなく、一定温度に維持せねばならないという作業がある分、自ずとワインセラーというのは高額になってきます。
多くのワイン初心者の方々は
ワインセラーが大事なのはわかるが、そこまで費用はかけられない
こう思うのは当然のことです。
筆者はワインセラーを買う前に、「ある保管方法」をしている
さて、ワインセラーを仮に持っていない場合も
たとえば、ワインを1年間、月1,000円で保管できるとしたらどうでしょうか。
月1,000円、と言われるとグッとハードルが下がったような気がしますね。
そこで筆者が実践している、コスパの良いワイン保管の方法をご紹介します。
家庭用ワインセラーより先に!『プロに預ける』という方法
家庭用ワインセラーも高額ですから、先に手持ちのワインを「プロに預けてしまう」という方法が最も良いでしょう。
その方法の一つが「エノテカエイジングワインセラー」というものです。これはまさに、プロの倉庫にあずけてしまうという方法です。
エノテカワインセラー
画像:ENOTECA レンタルセラーより
関東の栃木県那須市に構えているという巨大倉庫です。
ワインの保管方法は、極めてわかりやすい方法です。
最大12本ワインが入る段ボールを、段ボールごと倉庫に送りつけて、そのまま保管してもらう、という単純な保管方法です。
到着した段ボールはそのまま開けられることはなく、倉庫内の外気はワイン保管に適切な環境と言われる温度にて管理。つまり、倉庫そのものが巨大なワインセラーというわけです。
もっとも大きなメリットは12本入りの段ボールを送って、3ヶ月で1,500円というコストパフォーマンスの良さです。
12本保管で、年間で6,000円。月500円、1本換算だと月50円程度で保管できるという優れたプランです。
つまり、家庭用ワインセラーコストにおける
・ワインセラーそのものの金額
・ワインセラーにかかる電気代
これらを包括したのがプロにあずける、というエノテカのエイジングワインセラーです。
■デメリット
デメリットもお伝えしましょう。それは、12本入りの段ボールでしか預けられない、という点です。1本でも12本入りの段ボール、3本でも12本入りの段ボール、です。
もしくは1本でも預けることは出来るのですが、ワインショップエノテカで購入したワインのみ、という手法に限定されてしまいます。
そのため、1本だけ大事なワインを購入してそれを送りつけたいという方法には向きません。最低でも5,6本を12本入りの段ボールに新聞紙等々を入れてぐるぐるにして、その後送るという方法になります。
実際に頼んでみよう
さて、エノテカエイジングセラーの利用方法です。
まず利用者登録をして、本人確認の書類の提出が必要となります。ここだけで1週間程度の登録期間がかかりますが、大事なワインのためです。我慢しましょう。
その後、公式ページから「保管用キット一式」をネット注文します。「送料・初月保管代込み」というかなり初心者に優しい料金体系になっているのがうれしいところです。
キットを頼むと、段ボール、包装用の資材、必要書類を入れる封筒などなどが入った紙が送られてきます。
この段ボールを組み立て、ワインを入れ、そのまま宅急便のクール引き取り便を使って倉庫に送るという段取りとなります。
数年寝かせるなら迷わずこの方法
半年後に飲みたい!など短期の保管にはこの手法は向きませんが、1年、2年と預けっぱなしでOKという需要にエノテカエイジングセラーは家庭用ワインセラーより遙かにコスパのよいものとなっています。そのような点で、この手法は家庭用ワインセラーより運用の仕方によってはおすすめしたい手法です。
さくら製作所&プロの保管庫の併用が肝
ここでは特にワインビギナーの方への家庭用のおすすめワイン保管方法と、本数増の時の対処法を記載しました。是非とも参考にしてみてください。
自分で長期熟成させたいおすすめワイン
熟成させたいハイレベルなワインをまとめました。表題はビジネスの接待・贈答用ですが、もちろんご自身の保管用としてもおすすめです。
5千円くらいで家庭用にストックしておきたいおすすめワイン
こちらもプレゼント用途として5千円程度のおすすめ白ワインをまとめました。ご自身用でも間違いなく納得いただけるワインですので合わせてご覧ください。