「シードル」ってよく聞くけど、実はよくわからない人に
ワイン、ラム酒、カルバドス…お酒にはいろんな種類がありますよね。
その中でも「シードル」という言葉を耳にすることもあるでしょう。
でも、いざ言われてみると「シードル」ってパッと説明できないですよね…
この記事では
シードルのおいしさを紐解く!
シードルは●●と一緒に楽しむと、もっとおいしくなる!!
について解説をしたいと思います
「シードル」はズバリ!リンゴのお酒!!
シードルの魅力を知ってみよう!
シードルはヨーロッパで発展したお酒。
古くはローマ時代にはフランスでその名が知られるようになりました。
11世紀にはリンゴの栽培に適していたという
フランスのノルマンディー地方で発展したという歴史があります。
リンゴのお酒、というととっても美味しそうですよね。シードルの特徴と魅力は
フルーティーな果実味
キリっとした味わい
と言えます。度数も10%未満(~8%程度)が多いため
「ワインだとちょっと強いなぁ…」という方はシードルから始めてみるといいかもしれませんね!!
シードルを合わせるならこれ!手軽はものは●●と合わせる!
さて、お酒と言えば「お料理と合わせる」「おつまみと合わせる」を選択肢に持つ方も多いのではないでしょうか??
そこでここでは、シードルにあうおつまみやスイーツを解説します。
なお、今回は、シードルの解説に当たり、
筆者の他、プロフェッショナル・専門家である現役のソムリエさんによるコメントをいただきました。
是非ともシードルと合わせる食べ物を選ぶ際のご参考にしていただければと思います。
シードルのおすすめ「カマンベールチーズと合わせる」
気軽に再現できるのがシードル×カマンベールチーズの組み合わせです。
こだわるならば、カマンベールチーズ+地域名がはいった、本場の「カマンベールドノルマンディ」というチーズを。
もちろん、スーパーで売っているカマンベールチーズでも問題ありません。
↑上記のような、スーパーで売っているカマンベールチーズで十分です。
カマンベールチーズは、表皮が少し硬い白カビチーズ。
硬めの表皮の中にはトロッとしたコクのあるチーズが入っています。
クリーミーな白カビチーズのコクある味わいを
リンゴのキリッとした果実味のある香りが持ち上げてくれます。
シードル×カマンベールチーズ(カマンベール・ド・ノルマンディ)
は鉄板の組み合わせと言えるのでぜひ覚えておきましょう!!
ソムリエのコメント
白カビチーズのカマンベールチーズ(カマンベールドノルマンディ)は、フランスの北部である“ノルマンディ地方”で発展した経緯があります。
また、リンゴのお酒「シードル」も同じ地区で発展をしたお酒です。すなわち双方、同郷の食べ物同士なんです。同じ産地のもの同士を合わせるとおいしさも倍増。シードルを気軽に楽しむならば「まずはカマンベールチーズ」と言っても過言ではないでしょう。
シードルのおすすめ「ブルーチーズと合わせる」
キリっとした酸味を持つシードルを是非合わせたいのが
ブルーチーズです
塩味のしっかりとブルーチーズはお酒との相性が良いものとされています。
シードルであれば過剰に甘くなく、かつキリッとしたリンゴの酸味とほのかな甘みがなく
塩味⇔甘味のコントラストが味わえると言ってよいでしょう
シードルのおすすめ「ゆでたまごと合わせる」
少し意外かもしれませんが、ゆで卵とシードルの相性も抜群なのはご存じでしょうか。
ゆで卵のコクとを、リンゴのフレッシュさを持つシードルが美味く合わさってくれます。
塩と黒コショウをかけたゆで卵、もしくはゆで卵を用いたお料理は、
甘口のシードル、辛口のシードルを問わずしっかりあってくるのでおすすめです。
シードルのおすすめ「モンブランと合わせる」
秋~冬にかけてのおすすめはモンブランと一緒に合わせてみると言う方法です
これが成立するのは、ほんのり甘めのシードルの場合です。
秋の味覚である芋栗カボチャ、それとリンゴを合わせるととっても美味しいですよね。
リンゴの代わりにシードルを用いて、秋の味覚を表現する、と言う方法です。
シードルのもつシュワシュワとした泡が、リンゴの香りと栗の香りを持ち上げてくれます。
シードルはやはり「チーズ」に合わせたいお酒
スイーツと合わせるのは変化球ではありますが、やはり最初はチーズとシードルの組み合わせ。
そもそも「チーズとリンゴ」が合わないわけがないのです。
リンゴ入りのチーズケーキ
なんて想像するだけで美味しそうです!
そう、色んなチーズ類と合わせたいのがシードルの魅力と言えますね。
おすすめのシードルを紹介!
シードルと言っても色んな種類があります。そこでここでは気軽に買えるおすすめのシードルをご紹介します。
おすすめのシードル「サンクゼール」
せっかくだったら少しこだわりのセレクトショップで買いたいなぁ…
と言う方におすすめなのが、
イオンモール等にも出店している「久世福商店」で販売しているワインです。
久世福商店は母体を「サンクゼール」という会社が運営しており、
なんとそのサンクゼール社が長野県で自社のワイナリーを構えているのです。
こちらは日本(長野県産)で生まれるシードル。
国産のシードルというのは不思議と安心感がありますね。
ワイナリーのある飯綱町で、環境保全型農業によって実った、こだわりのふじりんごを使用。
シードルの世界的銘醸地として名高いフランス・ノルマンディと似ている飯綱町の気候を活かしながらつくられています。
製法は伝統的な手法(瓶内二次発酵)を取り入れて仕上げています。
この製法は、フランスのシャンパーニュなどとも同様の作り方ですね。
こちらのシードルは甘口ではなく、しっかり辛口の本格的な炭酸が効いたシードルです。
キリッと辛口でまさに「カマンベールチーズ」との相性抜群!
さて、実際に、サンクゼールワイナリーのシードルを飲んでみました。
まずグラスに注いでみると、少し色合いにも「濁り」を感じる作り。
果肉の入ったリンゴジュースが少し濁っているのと同じで、どこか旨味を感じる味わいに仕上がっていると思います。
ソムリエのコメント
ワインにも、「ナチュール」と呼ばれる酵母の香りを生かしたり、添加物を抑える作りのものがありますが、このシードルはどこか「ナチュール」っぽい雰囲気がありますね。しっかり辛口で本格的なシードルと言えるでしょう。
筆者も感じたのは、味わいはしっかりとした辛口。
かつ、ナッツやお米のような香ばしさ(酵母のような香り)を感じる作りです。
やはり、このシードルは間違いなく「カマンベールチーズ」と合います。
しっかりとした辛口のシードルと、コクが強いカマンベールチーズと相性は抜群。
シードルと言うと、辛口のもの、甘口のものと色んな味わいが合いますが、
ひとまずカマンベールチーズを用意しておけば間違いがありません。
そして、サンクゼールのシードルでもう一つおすすめはゆで卵との相性。
コンビニで買ってきたゆで卵に、軽く塩コショウを振るだけでも十分。
特にお米のような香ばしい風味を持つ、サンクゼールの辛口のシードルは
ゆで卵のコクを優しく包んでくれる郷愁的なマリアージュ。この相性は是非試すべきといえるでしょう。
シードルのおすすめまとめ
シードルは
①リンゴで出来た果実味しっかりのお酒!
②まずはこだわりのショップでシードルを購入してみよう!
③特におすすめの組み合わせは「シードル」と「カマンベールチーズ」や「ゆで卵料理」の組み合わせ!
おすすめです。
この記事を監修してくれたワイン専門家
小泉 俊幸
(一社)日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
南アフリカ専門店「アフリカー」代表取締役
自然をこよなく愛する元旅人。 大学卒業後、IT会社へ入社。7年間社会人経験を積み、退職後2年間かけて夫婦で海外へ。2013年帰国後、中古車輸出販売会社へ勤務し、南部アフリカ地域のマーケティング担当になる。また働きながらも自分のやりたい事はやろうと思い「旅人が集まるシェアハウス」を立ち上げる。退職後、「ワイン好き、アフリカ好き」が重なって南アフリカ専門店「アフリカー」を立ち上げる。同店の経営のほか、ワインの自社輸入、営業、広報やWEBなどを主に担当。