ソムリエと選ぶ、2千円前後のおすすめの甘口ワイン
初心者でも安心!ワインの入り口に甘口ワインを。
ワインを飲み始めたばかりの方、もしくはワイン初心者の方がワインを楽しむための入り口としておすすめしたいのが、飲みやすい甘口のワインです。
みなさんは、レストランや居酒屋などで、ワインを楽しもうと思い白ワインを頼んでみたいはいいものの、「酸っぱくて辛くて美味しくなかった」という経験はないでしょうか??
どうもレストランや居酒屋、ショップのワインはそもそも飲みやすいのか、甘口なのか辛口なのかわかりづらい銘柄多々あります。そこで、この記事では比較的入りやすいワインを、しかも2千円程度のご予算を上限としてご紹介できればと考えてみました。
こんな方におすすめ
- まずは飲みやすい「白ワイン」から入ってみたい
- 白ワインは「酸っぱくて辛い」というイメージがある
- 予算は2千円前後で抑えたい
- ワイン初心者でも楽しめる銘柄を探している
また、ワインの選定にあたってはより信頼度のおける「ソムリエ」さんにお願いしてご監修をいただきます。
ソムリエ&専門家と選ぶ「南アフリカワイン」のおすすめ銘柄とは
ここでは現役ソムリエ専門家の方にご協力・監修をいただきます。
おすすめワインの選出については、まずはワインマニアの筆者。そして現役のソムリエにご協力をいただき、おすすめポイントをまとめさせていただきました。しかもそのソムリエさんは、近年注目の南アフリカ産のワインに特化した専門家のソムリエさんです。
是非こちらのページを参考に、飲みやすい甘口ワインのおすすめを探してみてください。
*なお、ショップリンクでは監修ソムリエ在籍のお店の販売ページへのリンクを張っています。合わせて楽天市場のリンクも掲載していますのでご参考ください。
ほんのり微発泡の甘口ワイン:デ・クラン プレミアム・モスカート・ペルレ
マスカットや洋ナシの香り漂う、ワイン初心者も安心のすっきり系甘口ワイン
まずは、ワイン初心者の方も入りやすいすっきり系の甘口ワインのご紹介です。
食用でもおなじみ、マスカットを用いた白ワインです。表記がモスカートとなっているのはマスカットの別表記。
白ブドウらしいほんのり甘さを帯びた香り、砂糖菓子の様なイメージや、ほんのりビターな香りも。
口に入れるとわずかに微発泡。マスカット、リンゴ、洋ナシのようなフルーティーな果実味が楽しめます。
すっきり飲める初心者にうってつけの甘口ワインです。
こんな方におすすめ
- まずは難しくない味わいのワインから試したい
- とりあえず白ワインから入ってみたい
- ワインを飲みなれていない人の集まりに使いたい
ソムリエのおすすめポイント
ミュスカ・ド・フロンティニャンとマスカット・オブ・アレクサンドリアをブレンドした、やや甘口の微発砲白ワイン!!
マスカットらしい清涼感のあるフルーティーな香り、爽やかな甘さと爽やかな発泡。カジュアルに楽しめる素晴らしいワインです。
リンゴのような爽やかな甘口ワイン:ポールクルーバー リースリング
青リンゴの香りが漂う、きれいで繊細なすっきり系甘口ワイン
ポールクルーバーは白ワインの名手として知られる生産者。辛口ワインから甘口ワインまで、白ワインの品質が極めて高いレベルにあります。
こちらのやや甘口の白ワインは、前述のデ・クランよりも、より青リンゴのようなフレッシュですっきりした味わいが特徴。
ほのかに白い花、柑橘のようなイメージもありつつ、苦みはほぼなく、フルーティーにまとまっています。
特筆すべきは、ベタベタと甘い感じがなく、リンゴのような爽やかな酸味があることから飽きずに飲んでいけること。
こちらも持ち寄りワイン会などで絶対に活躍してくれる1本。おすすめの甘口ワインの一つです。
こんな方におすすめ
- まずは難しくない味わいのワインから試したい
- とりあえず白ワインから入ってみたい
- ワインを飲みなれていない人の集まりに使いたい
ライチが香る、さわやかな甘口ワイン:ヴィリエラ ジャスミン
ライチのようなオリエンタルな香り。ワインの香りのバリエーションが楽しめる。
ワイン名に「fragrant white(フレグラント・ホワイト)」と書かれているように、香りが華やかな白ワイン。
ワインの甘さはもちろん、少しいつもと違った香りを楽しみたい!という人にもってこい。
前述のデ・クランで使った「モスカート」という品種。さらにポールクルーバーで使った「リースリング」という品種。
さらには、「ゲヴェルツトラミネール」という舌を噛みそうな名前の品種の白ワイン品種を3つブレンドしたのがこのヴィリエラ・ジャスミンです。
それゆえ、香りに一定の複雑みがあり、リンゴのような香りに加えて、ゲヴェルツトラミネール特有の「ライチ」のような香りがするのが特徴。
ゲヴェルツトラミネールはライチの香り。覚えておくと何かワインに詳しくなった気になれますね。
最初に甘さを感じ、後味すっきりという味わい。ほのかに紅茶のような茶渋感もあり、区分としては「やや甘口」になるかと思います。
ベタベタと甘すぎるワインはダメ!だとか、甘口ワインって言ってももう少し変わったものが飲みたいなぁ…というワイン初心者の方がほんの少し1歩踏み出すのにちょうどよいワインです。
お値段も千円台なので手放しにおすすめできる良さがあるのも◎
おすすめのやや甘口ワインとしてご紹介します。
ソムリエのおすすめポイント
豊かなフローラル感を感じる素晴らしい高コスパ白ワイン!!
少数派のリースリングやゲヴェルツ、またモスカートを使ったブレンドワインで、花のような香りや軽やかさ、フレッシュ感がとても素晴らしいワインです。スパイシーで爽やか、そしてほのかな甘みや複雑さもあり、食事と合わせやすい白ワインです。
こんな方におすすめ
- 香りも合わせて楽しみたい
- べったりと甘いワインではなく、少しだけキリッとしたワインが飲みたい
- 漠然と「ライチの香りがするワイン」に興味がある
シロップのような甘美な甘口ワイン:ラステンバーグ ストローワイン
シロップのような甘美な甘口。「しっかり甘口」にこだわりたい人に。
まず、こちらはデザートワインと呼ばれる、とろっとしたハチミツのような甘さのあるワインです。
桃やマンゴーのシロップ、もしくは桃ジュースの定番である「ネクター」をさらに濃縮したような味わいが広がるワイン。
ほかの3本と比べると「あっまい!!」と思わず声が出てしまうような、極甘口と呼ばれる区分に入ります。
そのため、氷で割ったりスパークリングワインに少量混ぜたり、アイスにかけたりしてもOK。おすすめの甘口ワインです。
こんな方におすすめ
- 少しでも辛いのはいや!とっても甘いおすすめワインを探したい
- 梅酒の甘いもの、カクテルの甘いもの級の甘口ワインを探したい
- ワインを飲みなれていない人の集まりに使いたい
ソムリエのおすすめポイント
フレッシュで優しい酸味と濃厚な甘みのバランスが良く、美味しく飲みやすいように仕上がっています。2017年ヴィンテージも良く、熟成のポテンシャルがあります。ブルーチーズ、バニラアイス、チーズケーキ、フルーツタルトなど。そのまま飲んでも、氷を浮かべても、「大人のカキ氷」のようなシロップとして、辛口のスパークリングと混ぜて飲んでも楽しめます。
自分に合ったおすすめの甘口ワインを探そう!
ワイン初心者の方におすすめしたいのが、なるべく早い段階で、ご自身の好みのワインを見つけてしまうことです。
「あのワインが美味しかった!」「こんなワインが私の好み!」といえるようになるとワイン探しもぐっと幅が広がります。
是非この記事に掲載された2千円前後のおすすめの甘口ワインを参考にしていただき、みなさんのワインライフが充実したものになればうれしいです。
この記事を監修してくれたワイン専門家
小泉 俊幸
(一社)日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
南アフリカ専門店「アフリカー」代表取締役
自然をこよなく愛する元旅人。 大学卒業後、IT会社へ入社。7年間社会人経験を積み、退職後2年間かけて夫婦で海外へ。2013年帰国後、中古車輸出販売会社へ勤務し、南部アフリカ地域のマーケティング担当になる。また働きながらも自分のやりたい事はやろうと思い「旅人が集まるシェアハウス」を立ち上げる。退職後、「ワイン好き、アフリカ好き」が重なって南アフリカ専門店「アフリカー」を立ち上げる。同店の経営のほか、ワインの自社輸入、営業、広報やWEBなどを主に担当。