甘口ワインを探している全ての人に
ワインって、なんとなく
苦くて渋いものを我慢して飲んでいませんか??
口コミで評判のワインを買ったけど渋くて飲みづらかった・・・
レストランで試しに赤ワインを頼んでみたけど口に合わなかった・・・
そんな方は今すぐ甘口ワインを始めてみましょう
「こんな甘口ワインが好き!」と言い切れると話が弾む
「どうせ飲むなら飲みやすくてフルーティーなワインがいいなぁ・・・」
というのは誰しもが考えることです。ただ、「フルーティーなワイン」もすっきりなのか、しっかり系なのか、いろいろうまく伝えづらいですね。
お店で探しても「すっきりフルーティーな飲みやすいワイン」と書いてある銘柄は少ないものです。だいたい「フランス産白 辛口」とか、「イタリア産 コクあり」とかいう表記ですね。そして実際に飲んでみると難しい味がしたりします。
そこでおすすめしたいのがデザートワインです
甘口ワインの中でもシロップのように甘い!これがデザートワインの特徴です。
これを1本抑えておくと、「デザートワインっていうシロップみたいなワインがおいしい!」と一言語れるようになります。
赤ワインの産地は…、ブドウの種類が…なんていう難しいことを覚えるのはやめましょう。
「甘くてシロップみたいなデザートワイン」から入ること
を筆者は強くおすすめしたいと思います。
まるでスイーツ!?デザートワインってどんな味?
デザートワインとは、その名の通り、デザートのような味わいのする非常に強い甘さを持つワインです。
このデザートワインはチーズやスイーツなどとの相性が良いのも大きな魅力。
■デザートワインはこんなシーンにおすすめ!
女子会で辛口のお酒が苦手な人がいる
チーズやピザの持ち寄りパーティーのシーンに
温かい部屋で少しずつお酒を飲んでみたい
そう、デザートワインはとても使いやすいワインなのです。
飲み口はトロッとしていて、ハチミツやジャムのような甘美な味わいがします。
また、近年はイタリアンレストランの最大手である「サイゼリア」内で、デザートワインが注目を浴びたこともあり、漠然とデザートワインという単語をご存知の方も多いことでしょう。
この記事では、初心者の方からワイン上級者の方にも試してほしいデザートワインをご紹介します。プレゼントや持ち込みにも映えるように、価格は3~5千円台を中心にお伝えしたいと思います。
話題になったデザートワイン「ザ・アイス・ハウス・ワイナリー ノーザン・アイス ヴィダル アイスワイン」
2016年にドラマ「逃げ恥」にモデルとなるワインが登場!日本で在庫が消えたデザートワイン
2016年に人気を博した星野源さんと、新垣結衣さん主演のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ(逃げ恥)」の第七話にこのワインをモデルにしたワインが登場しました。
ドラマの小道具となるため、少しラベル等々も手を加えたものになっていましたが、SNSの特定班があっという間に大本のモデルになったであろうこのワインを特定しました。
そのため、一気にその人気が爆発。特に甘いデザートワインという位置づけから、おそらく女性を中心に人気が過熱したのでしょう。一気に日本から在庫が無くなるという事態に発展しました。
このデザートワインは「アイスワイン」と呼ばれ、極寒の地から生み出されます
産地はカナダのオンタリオ州。ナイアガラの滝で有名でとても寒い地域。ぶどうの水分が凍ることで、徐々に甘い部分だけが凝縮していく神秘的なワインです。
筆者も実際に飲んでみましたが、「濃縮感」がしっかりとあるワインです。
ピーチやマンゴーなどを思わせる果実みががっしりとしています。また、果実の皮のようなほろ苦さも感じる作りになっています。
よって少し大人の味わいのデザートワインといえるでしょう。
現地では温かいシーズンには氷で割る、シャーベットにかけるなどの楽しみ方もあるようです
やはり「ドラマで話題になったワイン」というのがインパクト大。おすすめのデザートワインです。
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おすすめのデザートワイン:ポールクルーバーノーブルレイトハーベスト
チョコレートやブルーチーズにはこれ!スイーツと合わせるならこの1本
引き続きおすすめしたいのが、このデザートワインです。収穫を遅らせることで果実の熟成感を前に出した「遅摘み」という手法から生み出されるデザートワインです。
蜂蜜のような強く甘い香りが特徴的ですが、味わいはレモンなどのいくぶん酸味を感じるような綺麗でキレのある味わいが特徴です。
口に含むといかにくどさがないデザートワインか、という点が良く分かります。特に味わいの後残りにキレを感じ、さわやかに終わるのが特徴的。
あまりベタベタとしたケバさを感じないのがこのデザートワインの秀逸さです。ブルーチーズのようなクセのある、もしくは塩気を利かせたようなチーズともこのワインはうまくマッチします。
おつまみとワインを合わせてみたい!という人にはまずおすすめしたい1本です。
抜粋元:Decanter World Wine Awards winning wine より画像キャプチャ
またこちらのデザートワインですが、イギリスの世界的なワイン品評会である「Decanter(デカンタ)」で100点満点中95点という極めて高い評価を得ています(受賞は14年ヴィンテージ)
海外でも高評価を得ているこのデザートワイン、ぜひお試しください。
筆者おすすめの銘柄です。
おすすめのデザートワイン:キアモント・フルーフォンティン
トロピカルフルーツのような甘美な味わいに爽やかなキレ。限定本数の極上デザートワイン。
このデザートワインの特徴は、上述のデザートワインであるポールクルーバーと比較しても非常にトロピカルフルーツのような印象が強くある点。
ピーチやマンゴーなど、しっかりとした果実のイメージがありありと浮かんでくる点が特徴です。
ともするとデザートワインというとハチミツやシロップの香りや味わいに近しいものを感じる傾向がありますが、このキアモントというワイナリーのデザートワインは、果物のような味わいが特徴。
それゆえ、ワイン単体でも楽しめますし、チョコやバニラアイスなどとも良い印象を持たせてくれることでしょう。
砂糖のようなベタベタとした味残りがないのもポイント。デザートワインは後味のひっかかりが気になると言う方も少なからずいる中で、このデザートワインはわずかに乳酸菌ドリンクやヨーグルトのようなスッキリとした味わいの余韻を残していきます。日本人好みのデザートワインと言えるでしょう。
画像:http://www.keermont.co.za/wines.html よりキャプチャし引用
このワインもポールクルーバー同様、海外評価誌の評価が高いのがポイントです。
繰り返しとなりますが甘口ワイン(デザートワイン)については日本国内でも評価軸がよくわからないのが実情です。結果としてワイン評論が活発な海外の評点をアテにするという流れは一つの有効な手段でもあります。もちろん、このキアモント・フルーフォンティンという甘口ワインも高得点を獲得しています。
・ワインの世界権威誌である「ワインアドヴォケイト」において、94点/100点の高得点(2015年ヴィンテージ)
・イギリスの評論家ティムアトキンMWによる評価95点/100点(2015年ヴィンテージ)
注目すべきは、アメリカの世界一と言われるワイン評論のワインアドヴォケイト誌において94点という高得点をたたき出しているデザートワインだと言う点です。あくまでも甘口ワインやデザートワインでこのような評価が絶対的ではありませんが、先のポールクルーバー同様、「あるうちに」試してみたいワインの一つです。
ワインの面白い所は、原料となる葡萄が農作物に近いものであることから、生産年(ヴィンテージ)が変わるとコロッと世間の評価も変わってしまうことがままあります。高得点の生産年(キアモントでは2015年など)を手に入れておける環境にあるというのは嬉しいですね。
おすすめのデザートワイン:マイルズモソップ キカ 2017
生産量2,900本のみ。花のラベルの使い勝手良いデザートワイン。
こちらのワインについては2019年の終わりに日本に初めて輸入されたワイン。
先の「キアモント フルーフォンティン」同様、しっかりと甘くトロピカルフルーツのような甘美な味わいが楽しめるワインです。
評点も非常に高く、先のキアモント フルーフォンティンが
・イギリスの評論家ティムアトキンMWによる評価95点/100点(2015年ヴィンテージ)
を獲得していますが、こちらのデザートワイン「マイルズモソップ キカ 2017」も
・イギリスの評論家ティムアトキンMWによる評価95点/100点(2017年ヴィンテージ)
と同一評価を得ています。
何よりも、こちらのワインは品質はもちろん、SNS映えしそうな優しいタッチの花のラベルが魅力的。
女子会をはじめ、さまざまなシーンで活躍すること間違いありません。
こちらのデザートワインは一部貴腐ぶどうを用いたデザートワイン。
貴腐ワインについては後述しますが、そのため、生産量がわずか2,900本しかありません。
こちらのデザートワインの品質が楽しめるのは少ないため、今のうちに。
抑えておきたい!デザートワインの種類
少しずつデザートワインに興味がわいたという方もいらっしゃるのではないでしょうか
そこで、ここではデザートワインの種類も併せて解説します。もしデザートワインに巡り合ったときに漠然と抑えておくと良いですね。
アイスワイン
この記事でもご紹介した、カナダの「ザ・アイス・ハウス・ワイナリー ノーザン・アイス ヴィダル アイスワイン」はアイスワインと呼ばれるものです。
きわめて寒い、ブドウの水分が凍ってしまうような極寒の地で作られるデザートワインです。
葡萄内の水分が外気により、徐々に凍ってしまいますが、ブドウの中の糖分が凝縮した部分は氷結しません。
簡単に言えば、「ブドウの余計な水分が凍って、甘い蜜の部分だけ凝縮された」ぶどうで作られるのがアイスワインです。とても神秘的な作りなのが特徴的です。
貴腐ワイン
こちらは世界中で作られるデザートワインです。
ワインの元となる原料の葡萄に「ボトリティス・シネレア」と呼ばれる貴腐菌がつくことから始まります。
貴腐菌(ボトリティス・シネレア)はブドウの表皮のロウ質を壊すことで徐々にブドウの水分が蒸発し、甘みが凝縮されていきます。
葡萄が成熟していなければそのまま腐り、かつ、雨が多いと同様に腐ってしまう、という特定の気候条件がそろわないと生まれることのない神秘的なワインです。
フランス、ハンガリー、ドイツをはじめとして「貴腐ワイン」と呼ばれるものとして作られているデザートワインです。
ヴァン・ド・パイユ
アイスワイン、貴腐ワインともにデザートワインでは「ぶどうの水分を蒸発させ、糖分を凝縮する」というプロセスが共通している点にお気づきでしょうか。
ヴァン・ド・パイユは日本語に訳すと「藁の上のワイン」
つまり、藁の上で収穫したブドウを乾燥させることで、ブドウの中の水分を凝縮させていく、という手法から生まれるデザートワインです。
ノーブルレイトハーベスト
収穫時期を遅らせることで、ブドウの中の水分を蒸発させ、糖分を凝縮して作るというデザートワインです。
まずチーズと一緒に楽しもう!デザートワインで華やかに
ここではおすすめのデザートワインを3本、ご紹介しました。
特に女子会やパーティーなどでチーズやスイーツと合いやすいとされるデザートワインは非常に使い勝手が良く、抵抗なくワインに入れるマストアイテムの一つです。
是非ともワインの選択肢としてお楽しみになってはいかがでしょうか。
デザートワインの甘さでは少し物足りない!という方は次は白ワインにチャレンジしてみてはいかがでしょうか??
上記の記事ではおすすめのビギナー向けの白ワインを掲載しています。合わせてご覧ください。