南アフリカのムルソーと呼ばれるワインとは
ムルソーといえば、フランスブルゴーニュ地方の白ワインの名産地。
特に樽を効かせたクリーミーな味わいのワインとして知られています。
濃厚な、どっしりとした味わいの白ワインとしてムルソーの名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
高騰するブルゴーニュのムルソー。「南アフリカ」がなぜ出てくる??
一方でフランスブルゴーニュのワインは高騰の傾向が著しい状況です。
これは中国を中心とした富裕層が、ブルゴーニュのワインを購入しているからと言われています。
もともと生産量が少ないブルゴーニュの高級ワインが買い漁られ、結果としてブルゴーニュ全体も高騰の傾向が続いているというわけです。
それゆえ、いわゆる「村名ムルソー」でも良い値段がするのが現状です。
しばしば、これらの高騰を受け、他国ワインの引き合いとして出されるのもブルゴーニュワインの現状ではあります。
まるでムルソー!はある意味常套句ともいえるわけです。
だが、南アフリカのムルソーは一味違うらしい
ここでは近年話題の南アフリカワインの中でも
ムルソーに匹敵!
ムルソーを彷彿とさせる!
と評されたワインを分解していきましょう
南アフリカワインで「コントラフォンのムルソー1級を彷彿」とされたワイン
コントラフォンといえば、ブルゴーニュの中でも高級ワインを作る筆頭格と言える生産者です。
そのようなコントラフォンのムルソーを彷彿とさせ
あまつさえ、1級(プルミエクリュ)に匹敵とまで言わしめたワインが
アタラクシア シャルドネ
です。
値段はラフォンの4分の1、南アのアタラクシアのシャルドネ | WINE REPORT
このワインは、ワインメディアの国内の大御所である
「ワインレポート」により手放しの評価を受け、南アフリカのムルソーとして一気に売れ始めた経緯があります。
ブルゴーニュ・ムルソーのプルミエクリュに優に匹敵する。ムルソー・プルミエクリュと言っても、一昔前のオークに頼った味わいではなく、コント・ラフォンを連想させる上品なスタイル。価格はラフォンの4分の1にすぎない。
「南アフリカのムルソー」ことアタラクシアを、実際に飲んでみた!
南アフリカのムルソーと言われた「アタラクシア シャルドネ」
価格帯としては4千円台での購入が可能です。
味わってみると、どこかブルゴーニュを思わせる上品な酸味が感じられます。
ただ樽を効かせただけではない、エレガントな味わいを思わせるのでしょう。
コントラフォンというと、とてもボリュームがあり、豊満な作り手です。
しかしながら、こちらのアタラクシアはあくまでもエレガント。
味わいに奥行きのあるワインといえます。
重々しくない、という点を切るとると、アメリカやオーストラリアのワインをはじめとしたワインとは毛色が異なります。
酸と、上品な味わいからフランスを想起させ、樽も効いている。
総合しますと、たしかに「南アフリカのムルソー」と言えるでしょう
他にも、南アフリカのムルソーが存在する??
フランスメドック格付け2級の元オーナーが作る、ムルソー彷彿のシャルドネ
フランスのメドック格付けといえば言うまでもなくみなさんご存知のワイナリーの格付けですね。
一級にはシャトームートンロートシルト、シャドーマルゴーなどの錚々たるワイナリーが君臨しています。
さて、そんなメドック格付け二級の
シャトーピジョンラランドの元オーナーが手がける南アフリカのワイナリーがあるのはご存知でしょうか。
それが
グレネリー
です。
グレネリーの白ワインとしてリリースされているのが、エステートリザーヴシャルドネ。
こちらはワインの世界的な情報サイトである
ワインサーチャーによって選ばれたベストバリューシャルドネ。
こちらも樽がしっかりと効いた豊満な作りのワイン。
ボルドー地方とブルゴーニュ地方の違いはあれども、メドック格付け二級の元オーナーが手がけた白ワインとなれば、自ずとテイストはフランスに寄っていくというのも納得できるはずです。
まさにグレネリーエステートリザーヴも
南アフリカのムルソーを彷彿とさせるワイン
と言えるでしょう
一度は飲みたい、南アフリカのムルソー彷彿の実力。
うれしいのは南アフリカのワインは比較的低価格であること。
コントラフォンのムルソーを彷彿とまでいわれたアタラクシアシャルドネは、四千円台。
元メドック格付け二級オーナーのグレネリーに至っては二千円台です。
いずれも樽を効かせた、豊満な作りの味わい。満足度は極めて高いはずです。
南アフリカのムルソーと言われるこれらのワインと、本物のブルゴーニュのムルソーと飲み比べてみるのも面白いかもしれませんね!