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ボジョレーヌーボーよりこれを買え!2千円で世界感が変わるおすすめワイン

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ボジョレーヌーボーが解禁 2019年は11月21日 木曜日!

2019年11月第三木曜日は、フランス・ボージョレ地区の新酒である「ボジョレーヌーヴォー」が解禁されます。
スーパーやコンビニエンスストアなど、様々な場所でボジョレーヌーボーが解禁され、ワイン売り場も一気に華やかになります。
普段ワインを飲まない方でも「ワインを楽しんでみようかな??」と考えられる事も多いのではないでしょうか。

そんな今年のボジョレーヌーボーの解禁日は2019年11月21日(木)です。

ただ…せっかくであればボジョレーヌーボーと合わせて同じくらいの値段で「本当に美味い!」ワインを楽しんでみませんか??
ここではワインへの関心がグッと高まるボジョレーヌーボーの解禁に合わせて、改めて基礎的なボジョレーヌーボーの話をします。
また、「本当はボジョレーヌーボーと同じ値段で美味いワインは買える!!」」というおすすめの銘柄を含めご紹介しましょう。

 

日本のワイン市場は再びの「ワインブーム」に

ボジョレーヌーボーももちろんですが、現在、日本のワイン市場は右肩上がりなのはご存知でしょうか。
再び「ワインブーム」と呼べる位置にあるようです。

参考までに2011年~2015年までの5年間の日本のワイン消費量は
2011年…289,669kl
2012年…320,985kl
2013年…332,398kl
2014年…350,670kl
2015年…350,670kl

となっており、前年越えを継続して果たしています。
参考:2017年 日本のワイン市場(市場データ|データ集|企業情報|キリン)

1990年が118,186kl、2000年には、266,068klと言いますから
1990年との比較では、3倍以上の消費量になっています。

特に近年は、安価で関税のかからない「チリ産」のワインが一気にそのシェアを拡大してきたこともあり、よりワインがカジュアルで身近なものになってきました。

最近では、TPPによるヨーロッパ圏のワインの関税撤廃などが発表された事もあり、よりカジュアルな価格帯のワインの消費量が増えていくことでしょう。

 

 

いまさら聞けないボジョレーヌーボー

ボジョレーヌーボーは、フランスのボージョレ地区で作られるフランスの新酒です。
ボージョレ(地名)+ヌーボー(新しいもの)を足して、ボージョレ地区の新酒という意味合いになります。

解禁日は厳守され、フランスのワイン法では解禁日よりも先にボジョレーヌーボーを飲むと「法律違反」ということになってしまいます。

それゆえ、ボジョレーヌーボーの解禁日には特に注意を払わねばなりませんが、特に日本は、日付変更線の関係で、先進国では最も早く解禁日が訪れることから一種のお祭り・ブームとなってきた背景があります。

 

 

「ボジョレー」ヌーボーなの?「ボージョレ」ヌーボーなの?

ボジョレーヌーボーという名称については、厳密には「ボージョレ・ヌーボー」となります。

理由は単純で「ボージョレ地区の新酒(ヌーボー)」という意味だからです。

つまり名称はボジョレーではなく、ボージョレ。
どれが正しい、という議論は毎年のように行われるのですが、日本ではボージョレヌーボーではなく「ボジョレー」の表記が一般化しておりますので、あまり気にする事でもないでしょう。

さらに言えば、ヌーボーも表記は「Nouveau」なのでヌーヴォーなような…などなどありますが、こちらも気にすることでもないでしょう。

 

よって、この記事ではあえて「ボジョレーヌーボー」と表記を統一します。

 

日本はボジョレーヌーボー世界一の輸入国

特にバブル期にあったワインブームも後押しされ、日本ではボジョレーヌーボーの解禁日に一躍高い関心を持っています。
世間でも「ワイン」というジャンルでは珍しいことにニュースのメインの話題として取りあげられたりします。

データ元:https://www.francebleu.fr/
※当方にて円グラフに加工

輸入量としては間違いなく世界イチの規模を誇っており、全世界への輸出量全体の50%を日本のみで超えるという熱狂ぶり。

また、小売店はチーズや乳製品などの関連販売が見込めることから販売に力を入れてきて、かつ1イベントとして定着しています。

 

 

広がるボジョレーヌーボーの趣向あれこれ

特に近年はボジョレーヌーボーの展開も様々です。
各コンビニエンスストアやスーパーなども消費者に向けて様々なアプローチを行っています。

たとえば2015年は当時人気だったTV企画として
タレントの稲垣吾郎さんプロデュースのボジョレーヌーボーが登場しました。

これは当時、稲垣さん自らがボジョレーヌーボーに使用する果汁のブレンド比率を決めたという、
まさに「監修」と呼ぶべきにふさわしいボジョレーヌーボーの展開でした。

このボジョレーヌーボーはセブン-イレブン・ジャパンのみの販売とされたのも限定感をもたせる方法として印象的でした。

また、2016年においてはオンラインショップのアマゾンでは、
同社のプレミアムユーザー向けサービス「アマゾン・プライム」の展開として
首都圏限定で、解禁日2時間以内にボジョレーヌーボーが自宅に届く
という企画を実施していました。

当方もボジョレーヌーボーの解禁日に、自宅に居ながら注文をしましたが、
まさに”情報の鮮度”をうまく使った展開としてこれも話題となりました。

 

 

ボジョレーヌーボーの味わいの特徴とは

ボジョレーヌーボーについては一般的に、果実味やフルーティーさを味わうことが主となります。
ワインと言うと物によっては渋みなどもしっかりあるモノとなりますが、
ボジョレーヌーボーはその年の新酒という特性からとにかくフレッシュがウリです。

決して甘口というわけではありませんが、
代表的なのは、いちごやバナナの香りなどは感じ取りやすいワインの要素です。

あまり濃くなく、軽やかでフレッシュなボジョレーヌーボー。
いわば「カジュアルな味わい」が楽しめるものであり、ワインビギナーもとっつきやすく、
少し濃いめのお料理などとワイワイと楽しみたいお酒のひとつとしてボジョレーヌーボーは位置づけられるでしょう。

 

ボジョレーヌーボーの問題点:航空便によるコスパの問題

一方でボジョレーヌーボーを悩ませるのが、解禁日に合わせておのずと「航空便」で輸入を行うということです。

ワインの輸出・輸入は原則「船便」を用いており、国によっては1か月ほどの船での輸送を行い、輸入がなされます。

船便は日数がかかる分、なによりも大口の物量を一気に運べるのが強み。
これにより、ワイン1本当たりのコストは比較的安定的に推移させることが出来ます。

これに対して飛行機で運ぶのは、日数を一気に解消できる超特急の輸送手段である分、1本当たりのコストが甚大なるものとなってきます。
日本のボジョレーヌーボーの難点はこの1本当たりのコストの問題です。

近年こそはペットボトルなどを用いて千円以下のボジョレーヌーボーなども登場してきていますが、基本的には千円以上、物によっては平気で2千円を超えてくると言うのが悩ましい所です。

 

ワインの「2千円」は選択肢の宝庫である

さて、ボジョレーヌーボーから離れてみますと、「2千円」という価格帯はワインの選択肢の宝庫です。
率直言って、千円前後でも美味しいものはありますが、やはり「2千円」とするとググッと選択の幅が広がります。

そこでここでは、ボジョレーヌーボーと同等予算の「2千円程度で買える、おすすめのワイン」としてまとめてみることとなります。

 

 

ボジョレーヌーボーよりこれ!飲みやすい白のおすすめワイン:J.ロアー リヴァーストーン シャルドネ


【アメリカ】【白ワイン】J.ロアー リヴァーストーン シャルドネ 2014[辛口]

ふくよかな香りとさわやかさが混在。初心者向けのおすすめ白ワイン

最初だし少し飲みやすいのがいいなぁ…という方にオススメしたい1本。

このページでは最も親しみやすいおすすめワインです。ワインを飲み始めたばかりの方や女性にもおすすめ。

産地はアメリカのカリフォルニア。大手ワイナリーが手掛けているため、安定感があり親しみがあります。

ぶどう品種はスタンダードな白ワイン品種のシャルドネ。

フレッシュな果実みや白い花のようなフローラルな香りがあり、
どこか香り立ちに甘みを帯びた優しい香りのワインです。

味わいはしっかりとした辛口。ただし、パイナップルのようなトロピカルフルーツや、スイートコーンのような香ばしさが味わいから感じ取れるため、比較的飲みやすい1本です

ワインは熟成に木の樽を多く用います。

この樽のニュアンスをしっかりきかせたもの、つまり「樽を利かせたワイン」に区分されるワインで、
これがクリアできると「樽を利かせたシャルドネ」が分かった気にもなれるので入り口におすすめします。

J.ロアーのオーナーはアメリカのワインの発展に大きな影響を与えた人物として、米国の名誉あるワインジャーナルであるワイン・エンスージアストにおいて「レジェンド」と称されたおすすめの生産者。

なお、このワインの1つ上のクラスが、トランプ大統領の就任晩餐会で振る舞われています(現在は欠品中)
そのような知名度の点でもおすすめいたします。

 

 

ボジョレーヌーボーよりこれ!軽やかな赤のおすすめワイン:ポールクルーヴァー エステート ピノノワール


ポールクルーバー ピノノワール 2014Paul Cluver PINOT NOIR赤ワイン 南アフリカ

チャーミングな果実みと、気品が混在するバリューピノノワール

ここからは「たまにはワインを飲む」というワインに抵抗感がない方へのおすすめ銘柄。
ブドウ品種の「ピノ・ノワール」はエレガントで軽い飲み口が特徴。

フランスのブルゴーニュを筆頭としたぶどう品種のため、これを用いたおすすめワインというのは誰もが一度は探してしまうものです。

こちらのポールクルーバーの産地は南アフリカ。コスパが大変優れたまさに「本当は教えたくない生産者」です。

ピュアな果実みの中に、どこか腐葉土やキノコのような熟成したイメージ湧く香りを感じ取ることが出来ます。
明るいイメージと落ち着いたイメージの双方が綺麗にバランスを保っていて、是非ともピノノワール好きの方に手に取って欲しい1本。

あまり甘さを感じることはありませんので、ジュース感を求めている方には向きません。
複雑みを感じたい、本格感のある手軽な1本が欲しいという方には是非ともオススメします。

南アフリカというと、ワイン産地としては不思議なイメージがあります。

ポールクルーバーは南アフリカの冷涼な産地であるエルギンに位置します。

海から吹く風が霧を作り、ワインを作る畑にかかっていくという幻想的な光景から生み出されているワインです。

知名度は少ないものの、クラシカルさとチャーミングな印象が混在したワインの作り方が特徴。本格的なワインを安価で、という需要には応えてくれるおすすめの生産者です。

 

 

ボジョレーヌーボーよりこれ!しっかりボディのおすすめワイン:ラ・アタラヤ


【スペイン】【赤ワイン】ラ・アタラヤ 2014 ボデガス・アタラヤ[フルボディ]

スモーキーさと濃さがしっかり感じられるガシッとしたおすすめワイン

スペインらしい、たばこのようなスモーキーさや
オリエンタルなスパイスなどの香りがあり、
ガシッとした濃い味わいながらも複雑みのある香りと味わいが特徴。

普段と違うものが飲みたい!という方にはうってつけです。

上位レンジは非常に複雑な味わいが混とんとしており、
ワインを普段から飲む方も納得な味わいと価格。

ボデガスアタラヤはスペインに根付く地域のブドウ品種を大切にしている生産者です。
海抜は800m~1000mという高い位置にあり、それゆえ冷涼なテイストのワインができあがります。

ただ重々しいわけではないという点で、濃いワイン好きの方にもおすすめします。

まずはこちらからスタートしてみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ:2019年は、ボジョレーヌーボーを飛び越えていろんなワインを楽しんでみよう!

いかがでしたでしょうか。ここではボジョレーヌーボーのあれこれに加えて、そこから発展し、是非とも飲んでほしいおすすめのワインをご紹介しました。

特に、毎年ボジョレーヌーボーを楽しんでいる方などは、いつもとは違った楽しみが出来るのではないでしょうか。

是非、ボジョレーヌーボー解禁日は、ボジョレーヌーボーと合わせていろいろなワインを楽しんでみてください。

 

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