ワインを『少し』語れるくらいがちょうど良い
皆さんはワインというとどういうイメージがあるでしょうか??
ワインというと大人なイメージや、高級なイメージがありますね。
それゆえ、ワインを普段からたしなむ人は、おなじお酒を飲む中でも少しだけ背伸びした印象を抱かれることでしょう。
一方で、ワインの持つイメージは「大人」な雰囲気や「高級」である反面、会話の中での話題とする上では注意が必要です。
というのも、ワインというと多くのワイン関連の書籍やサイトでは難しい専門用語が出がちです。
みなさんが覚えたばかりのものをそのまま話題に使うと、話す内容によっては嫌みっぽくなってしまったり、うんちく語りが多くなってしまったりと、そのバランスが難しいものです。
たとえば、あなたが聞き手として、私から以下の話などをされたらどう思うのでしょうか??
シャトーヌフデュパプってワインはフランスのローヌ地方のワインでね、シャトーヌフデュパプは「法王の城」って意味の言葉なんだ。それくらい由緒ある土地から生まれるワインなんだよね。シャトーヌフデュパプは、ローヌ川から水流で運ばれてきた丸石が地面にたくさんある。それがワインを育てる土壌、つまり土そのものが水はけが良いのが特徴なんだよね。それに加えて、基本的にはブドウを育成する中で痩せた土地だから、ワインの根は栄養と水分を求めて根を張り始める。結果として土壌のミネラル分をブドウの根が吸い上げて、ミネラル分に富んだワインが作られると言われているんだ。
間違いなく、どうでもいい話ですよね
一発で理解できた方や、頭に入った方はいないと思います。これはモテる雑学にはなりませんね。
そこで、ワインを語るときに使える3つのネタを「簡単に」ポイントを含めてまとめてみることにしました。
ここでは相手方が「ワインにあまり興味がない」くらいのレベルであることを前提に、
話題としてどのレベルのものを提供し、返すとちょうど良いかを考えたモテるワイン談義です。
モテるワイン雑学の前に:レストランやバーでワインは「グラス」で頼もう
まず、ワインの雑学の前に、ワインの注文のコツです。
もし、あなたが誰かと高級なレストランやバーに行ったとしたら、ワインは「ボトル」ではなく「グラス」で頼むのが賢明です。
多くの高級なレストランやバーではワインをグラスで提供しています。
何故グラスにするか??理由は単純で、お会計の負担を減らすためです。
素性のわからないワインボトルを価格を気にして飲むのと、「グラスワインだから」と飲むのと、どちらが気が楽かは言うまでもありません。モテるためには心の余裕が必要なのです。
まず少しお値段の張ったレストランでワインを頼むときのカッコいい頼み方は
ワインは乾杯に手頃な泡(スパークリングワイン)を、それとお料理に合わせてグラスで赤と白を両方ください。
です。これでお料理に合わせて自動的に「スパークリングワイン」「赤ワイン」「白ワイン」の3種類が出てきます。
これでおおむね、ペアでボトルワイン1杯を頼むのとおなじくらいの量となります。
ワインを雰囲気のいいバーで頼むときは
おすすめのワインをグラスで、赤と白それぞれ1杯ずつください
でOKです。ご自身がワインの初心者かどうか、も語れるとベターです。
というのも、それを基にソムリエさんは判断しワインを提供します。適当な専門用語を使わないようにしない方が、発見もあって良いと思います。
しかしながら、グラスワインと言っても、1杯千円台や2千円に達することは往々にしてあります。油断しないようにしましょう。
この前提で、話題の場をセッティング出来たらOK!明日から使えるモテるワインの話です
モテるワインの『雑学』:泡の出るワイン=シャンパンでは「ない」
ほぼすべてのワインサイトで解説されている内容です。
シャンパン(シャンパーニュ)はフランスのシャンパーニュ地方で規定された製法で作られたワインが「シャンパン(シャンパーニュ)」と呼ばれます。
国産牛肉がすべて「神戸ビーフ」と名乗れないのと似ていますね。
そのため、「シャンパンをください」というともれなく高級なスパークリングワインが出てきます。
気取った言い方だと「泡をください」、嫌みらしくないなら「親しみやすい味わいのスパークリングワインをください」が賢明でしょう。
さて、これだけだと面白くないのでうんちくをもう1つだけ足します。
みなさんが知っている「ドンペリ」は立派なシャンパーニュです。
さらにいうと、日本は夜の世界を中心にシャンパンが多く消費されているのか、
シャンパーニュの輸出国の「世界第3位」の超大手のシャンパーニュマーケットです。そのため、海外で買うよりも日本で買った方が安いというシャンパンも多くあります。
■シャンパンに関する話題の例として
・シャンパンって言うとスパークリングワインの中でも選ばれたものがシャンパンだから、下手に「シャンパンください」って言わない方が良い
・高級なイメージがあるシャンパンは日本が消費大国。世界3位の消費量で海外からも注目されている。
・私はシャンパンはもちろん、スパークリングワインくらいで十分かな、など嫌みにならない程度に。
これだけ覚えておけば十分でしょう。
さて、続いては話し手の「リアル」を追求していきましょう。
モテるワインの『会話』:聞き手は「実体験」をあなたから聞きたい。明日から使えるワインスポットにチャレンジ
聞き手は、話し手側の「知識」を聞きたいわけではありません。
たとえばこの2つの話題、どちらが続きを聞きたいですか?
A.あそこのレストラン、すごく話題らしいよ、SNSでみたよ。
B.〇〇ってお店のオムレツはこの世のものと思えないほど美味しかった!!無名だけど私の中で一番おいしい!!
聞き手が掘り下げて聞きたいのは「B」の美味しいオムレツを食べたという実体験です。
卵がふわふわなのか?とろとろなのか?その描写をリアルに話せる話し手の話であれば、ついつい話を聞きたくなってしまいますね。
さて、ワインにおいて「実体験」が語れるものはなんでしょうか。
パッと思いつくのは「ワインバーに行って美味しいワインを飲んだ」などが考えられます。
しかし、いきなりそのような話は敷居が高いですから、当方としては以下のお店をご提案したいと思います。
(1)首都圏のワイン「ショップ」のカウンターでワインを飲もう
特に敷居が低く、おすすめしたいのがワインショップの「エノテカ」というお店です。
東京の広尾、東京の銀座、大阪の梅田、福岡、名古屋など首都圏を中心に出店を行っているワインショップです。
ワインショップ・・・ではあるのですが、特徴的なのは「カウンターが併設されており、グラスでワインが飲める」という点です。
こちらはエノテカさんの広尾店。グーグルストリートビューで店内探索が出来ます。
ワインの量目は少量ですが、いわゆる1万円クラスのワインも少しずつ飲む、などという企画も展開しています。
このようなお店で是非とも、少量「高級ワイン」にチャレンジしてみましょう。そうすると、話の幅がグッと広がります
1万円クラスのワインも口にしたことがある(その感想が言える!)
ワインショップのワインカウンターの話が出来る(こんなスポットがあるよ!)
など、1回の来店でワインの話に急に肉付けが出来るようになります。
飲んだこともないワインのうんちくを語るのとどちらが面白いか。言うまでもありません。
東京の広尾、大阪の梅田(グランフロント大阪内)などは普通のデートコースとしても使えそうですね。
(秘蔵)東京渋谷の百貨店に「聖地」がある
お一人様で一度チャレンジしたいという方にとっておきの情報です。
内心、教えたくない情報ですが、渋谷の東急百貨店の地下ワイン売り場に、ワイン通が通うワインショップがあります。
百貨店・デパ地下というと侮りがちですが、馬鹿にしてはいけません。
その名も「The Wine」と言い、ここは業界で著名なソムリエが仕入れを行っており、週末土曜日・日曜日には週替わりで高級ワインのグラス提供を行っています。
グラスワインといえど、お値段は数千円にのぼるものも様々。言ってみれば「敷居の低い超高級ワインバー」がそこにはあります。
毎週テーマを持って解放されているため、モテるための「お一人様スポット」として一度足を運んでみることを強くおすすめします。
この渋谷東急に関してはガチなスポットですので、気合いを入れて伺いたいものです。
みなさんのワインに目覚めるための扉を開けるかもしれない、スポットと言えるでしょう。
3.お好きなワインは?と聞かれたら「珍しい産地」を答えよう
ワインが好き、という話をする上で、紋切り型の会話の流れが「どんなワインを飲むんですか?」「お好きなワインは?」と相手から聞かれることです。
質問としては大きなくくりになっており、これに関して赤ワインが好き、白ワインが好き、シャンパンが好きな答えていても、その後の話が膨らみません。
また、具体的な銘柄のみを切り取ってもなかなか説明が難しいものです。
たとえば、ハーランエステートってワインを飲んで美味しかった!といわれてもピンと来ませんね
それよりは〇〇というスポットで、ハーランエステートというワインを飲んだ、の方が話としては膨らみそうです。
さて、そのような「体験談」が語れない場合に手っ取り早い方法があります。
それが、「珍しいワイン産地でかえす」ということです。
お好きなワインは??という質問には珍しいワイン産地名でかえしましょう。
そこで当方からおすすめしたいのは
南アフリカのワイン
です。ん?フランスとかイタリアじゃないの??
と感じられたならばしめたものです。特にお好みはともかくとして、上記の2つの産地が『少し』語れると良い感じです。
■南アフリカ産のワインとは??
南アフリカ産のワインは、近年一気に注目を浴び始めたワイン産地です。
従来よりワインの大きな生産国ですが、人種差別などがあり産業そのものが停滞していました。
しかし、ここ20年くらいで、特に外国からの移民の生産者が
「美味しくてコスパの良いワイン作れるんじゃね??土地もいいし、人件費も安いし。」といって、こぞって高品質なワインを作り始めました。
少し難しい話ですが、すでに国際的な評価も得ています。
Value is always clear... @WOSA_UK @WOSA_ZA @WOSA_USA @WineSpectator @jmolesworth1 pic.twitter.com/u0IJGWnpdv
— Greg Sherwood MW (@gregsherwoodmw) 2016年4月26日
海外のワイン評価誌ではワインを1本1本点数化して公開しています。
上記の図は「当メディアで100点満点中90点以上」を獲得したワインが、国別に何ドルするか??というグラフです。
※出典は「ワインスペテイター」という世界三大ワイン評価誌より
基本的にワインの値段が高価なものは、点数は高い傾向にあります。
しかし、南アフリカ産のワインに関しては「90点以上を獲得するワインは40ドル平均で、他国に比べてコスパが良い」という結果になりました。
ボトルで買うと4,000円前半くらいでしょうか。我々にとってはなかなか良いお値段ですが、それでも他国に比べれば素晴らしいコストパフォーマンスです。
南半球の南端の土地のため、気候は涼しく温暖。アフリカ・・・と聞くとサバンナのイメージがありますが非常に注目されている産地です。近年、急速に品質が向上したことに加えて、後発国であるためフェアトレード(労働者の一定賃金保証制度)などにも着手。モラルにも気をつかった注目の生産国なのです。
一度機会を見つけて口にしてみると良いでしょう。こちらは2,000円程度ですが、筆者おすすめのワイン。他国であれば倍の値段でも疑わない、本格的な辛口の白ワインです。
■何年ものが好き?という質問は、スルーしよう。
なお、「何年ものが好きですか?」という質問がきた場合は、何も考えずに
「年代にはこだわらないです」とお答えしましょう。
この質問を仮にされたら、相手は「ワインを全く知らない人」です。
理由は省きますが、お時間があれば以下の記事もごらん下さい。
まとめ:モテるためのワインの雑学、守備範囲の広さが知的に見えるカギ!!
ここではなるべく難しくない話題を中心に
モテるためのワインの雑学・話題とはなにか??をご紹介しました。
この記事をご覧になった上で、少し肉付けをするだけでみなさんのワインの知識力はグッと深くなり、よりリアルなものになっていきます。モテるためのワインの雑学は、「モテようとするための知識」ではありません。
モテるためのワインの話題は、
ワインのリアルな体験を語れるあなたの魅力そのものです。
ぜひお時間あるときに皆さんのワインの雑学にお役立てください。